心理療法科では、心理検査と、カウンセリング・認知療法・認知行動療法などの精神療法を行っています。
―心理検査―
心理検査には、人格検査・うつ評価尺度・認知機能検査・知能検査などがあり、 受診された方それぞれの症状によって、必要な場合、主治医の指示の下、検査を施行させていただきます。
検査の結果は、症状の程度や気分の状態などを正しく把握する上で役に立ち、皆様の治療のために生かされています。
治療を続けていく中で、主治医が適応と判断した場合には、精神療法をお受けいただくこともあります。
―カウンセリング―
カウンセリングでは、困っておられること、不安に思っておられることなどについてお話しいただきます。話すことを通じてご自分自身で気持ちを整理したり問題解決の方法を考えたりしていただけるように心理士がお話をうかがっていきます。
―認知療法・認知行動療法―
認知療法・認知行動療法は、人の気分や行動が、認知のあり方(ものの考え方や現実の受け取り方)の影響を受けるということを基に、認知の偏りを修正したり行動パターンを見直したりすることによって症状の改善を図る治療法です。うつ状態の改善だけでなく、ストレスや不安の軽減にも効果があると言われています。
なんとなく不安、やる気が出ない、問題がたくさんあって何から考えたらいいかわからない…多くの方がそのような悩みを抱えながら、じっくり考える時間を持てなかったり、問題を直視することを避けたりして、つらい状況から抜け出せない悪循環に陥っておられるのではないでしょうか。そのような時、精神療法が、ご自分の問題に向き合い、現実的に考え、解決の方法を探すきっかけになるかもしれません。
尚、心理検査・精神療法は主治医の指示により行いますので、詳しくは診察時に主治医にご相談ください。
―入院中のプログラムについて―
入院中には、ご自分の症状や治療についての理解を深め、有意義な時間をお過ごしいただけるよう、心理教育・作業療法・生活機能訓練の様々なプログラムが用意されています。
心理士は、気分障害の精神療法についての解説(3階)や、睡眠についての勉強会(3階)、回想法(2階)などを行っておりますので、どうぞご参加ください。
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