認知症疾患治療病棟について
認知症による周辺症状(夜間せん妄・不眠・幻覚・妄想・徘徊・抑うつ・暴力・ 異食など)で日常生活が困難になっている患者様に対し、診断・治療・専門的なケアを行い周辺症状の早期改善に努めています。周辺症状のそれぞれの症状に合った、薬物療法・精神療法・生活機能回復訓練を実施し様々な症状を緩和します。
常に安全を意識し、患者様が笑顔で安心して入院生活が送れますように、患者様の立場に立ったやさしく思いやりのある看護・介護を提供していきます。
生活機能回復訓練では、患者さん一人一人の残存機能を維持し、入院前の生活レベルの回復を目標に、毎日平行棒や歩行器を使用しての歩行練習を行っています。また、歌体操や演歌体操を行い楽しく自然に体を動かせるようにしております。集団療法では、音楽療法士による音楽療法、臨床心理士による回想法、作業療法士、精神保健福祉士によるいきいき健康クラブ・創作・園芸療法などの活動を通して精神症状の安定を図ります。
日々の入浴では、患者さんお一人に職員一人が付くマンツーマン入浴を実施しています。一人ひとりゆったりと、御自分のペースに合わせて入浴ができるように心がけています。
また食事前に嚥下体操を行っています。 誤嚥性肺炎を予防し、おいしく食事を食べていただくことを目標に、深呼吸・首や肩の体操・口や舌の体操・発声などのプログラムを行っています。
デイルームは、広く明るいイメージで、ソファなどに座り、ゆったりと過ごすことができます 。車椅子の方もソファーに座っていただいています。また回廊式廊下にソファーを置き、徘徊の患者様がいつでも休息できるようにしてあります。
ホールソファーでは毎日スタッフが、患者様の傍に寄り添い、笑顔でやさしく言葉をかけ、手を握ったり、体に触れ優しくさすったりしています。患者様に尊敬と共感を持って関わることを大切にしています。